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動脈瘤を患い、余命一年と告げられた祖父。
神奈川まで足を運びバイパス手術を受け、成功し、元気になったと聞いていた。

日曜日の昼間、倒れて県病に運ばれた、との知らせ。
すぐに検査したが心臓も動脈瘤も問題なく、便秘などお腹の問題と思われるので、安静にして様子を見て との指示で、県病から平内町の家へ搬送。

家へ戻ると心配そうに待ち構えていた祖母。
「何かあれば何でも言って」 と祖父に話しかけていた。

ベッドに寝かせ、一旦青森へ帰宅。
夕方に再び連絡。家へ連れて帰った一時間後、息を引き取ったとの事。

再び平内町へ向かい、葬儀の段取り。
つい二週間前に、父方の祖父が亡くなったばかりなので手際がいい。
淡々と事は進んでいき、火葬、通夜、葬式、法要。

自宅で線香をあげ、ずっと祖父に話しかけていた祖母。
最後まで式場などへは姿を見せなかったが、法要が終わり、親族がほとんど帰った頃に突然現れ、祭壇に向かって手を合わせた。

この時、祖父は自宅を離れ、ここにいたのだろう。
自らが亡くなった事を悟り、あっちの世界へ旅立つところだったのだろう。
それを知り、最後の別れを告げにやってきた祖母。

立ち入ってはいけないような夫婦二人だけの空間・時間。
不謹慎かも知れないがシャッターを切った。


生涯を共にする伴侶と言えども、どちらかが先に逝き、どちらかが残される。
夫婦・子供・親・友達、元気なうちに一緒に過ごせる事はそれだけで幸せでありがたい事だと思った。

ただ、死ぬのは悪いことでも寂しいことでもなく、誰でも訪れる事であり、「順番」があるだけ。
順番を乱さず、命を紡いでいくことができるよう、心身ともに健康でありたい。


終始、肩を落としがちな祖母だが、うちの娘がよくなつき、一緒に遊んでいるととても元気で楽しそうだった。

本当に「子は宝」。
子供が現れると、「場」の重い空気が一掃され、すぐに明るい空間に変わる。

もう少し、平内の実家に帰る回数を増やして、娘と祖母が一緒にいられる時間を作ろう と思った。

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