昨日の写真教室で、フィルム・デジタル論が討議されました。
①フィルムはデジタルに比べて、趣というか雰囲気が出やすい
②デジタルの方がコントラストが出にくく、のっぺりした感じになりやすい
③デジタルで見たままの色を再現するのは難しい
こんな事が語られました。
あえて、一つづつ答えをつけると、
①フィルムはデジタルに比べて、趣というか雰囲気が出やすい
ここで言う「雰囲気」は「色温度」の事。フィルムカメラの場合、デイライトフィルムは「5500K」辺りの色温度設定となり、デジタルに比べてややオレンジか黄色がかった感じになる。
5200K(デジタルの基準色温度)
5500K(フィルムの基準色温度)
※微妙な違い、わかりますでしょうか? グリーンの箇所を比較すると、5500Kの方がかなり黄色がかって暖かい雰囲気になっています
携帯カメラも含め、カメラを知らない人向けに作られたコンパクトデジカメなどは、「白」の基準が「純粋な白」寄りになっているが、本来カメラの「白」の基準は「太陽光」であり、フィルムもそれに準じている。
が、デジタル一眼レフも購買層拡大のため、初期設定が初心者向けに向かう傾向にある。
ちょうど先日、デジタル一眼を買い換えた方が、「色が前の(古いものと)全然違う。白く・明るくなりすぎる」と話していた。自分も50Dを買い増しした時、30Dに比べて色が白すぎて困惑した。
これら色温度(ホワイトバランス)は、RAW現像を行う人であれば、現像時に設定して写真を作り込む事になるが、jpeg撮って出しの人は撮ってしまえば後から設定できない。結果、写真が白っぽくなり、雰囲気のない素人写真の様な感じとなる。
②デジタルの方がコントラストが出にくく、のっぺりした感じになりやすい
明暗の階調表現、ダイナミックレンジの違いの事。
デジタルはフィルムに比べて、ハイライト側(明るい側)の階調表現に弱く、シャドウ側(暗い側)の階調表現に強い、という特徴がある。デジタルの方が白飛びしやすい、という事。
Canonであれば、「高輝度側階調優先」機能などでハイライト側の階調を増す事ができるが、前述の色温度の話の通り、(何もしなければ)白みがかって写る傾向のあるデジタルは、尚更白飛びしやすく、主被写体になりやすい「明るいもの」の立体感を損ないやすい、と言える。
③デジタルで見たままの色を再現するのは難しい
フィルムの場合は、フィルムが決まれば色温度が決定されるが、オートホワイトバランスで撮る事の多いデジタルでは、シャッターを切る毎に色温度が決定される。色温度をマニュアル設定する事もできるが、これは、色温度を自由にできる反面、明確な基準色を感覚として憶えることを難しくしている。
スタジオ撮影などの現場ではグレーカードを用いて色温度を決定するが、まだ一般レベルまで落ちていない。
また、RGBのベイヤー配列カラーフィルターを用いている現在のセンサーでは、特に赤・青の純色の再現に弱い。
まとめると、デジタルでは(カラーフィルターの欠点を補えるほど)如何様にでも色の傾向を調整する事ができるが、この事が逆に見たままの色を再現する事を難しくしている、と言え、つまり「デジタルで見たままの色を再現するのは難しい」 となる。
フィルムを換えたり、暗室で行っていたりした事が、デジタルではパソコン上だったりカメラ本体で行う事ができ、より自由度の高い写真を作る事ができる様になった訳ですが、特に今までフィルムに慣れ親しんで来た人にとって、それらの「作業」は「足かせ」にもなったり、「今まで苦労してやって来たことが誰でも簡単に出来る様になったのは認められない」 的な思いが沸いてきたりと、この辺りが「デジタル否定論」の源泉となるのかも知れません。
要はデジタル一眼レフにはデジタル一眼レフなりのクセやコツがあって、フィルムにはフィルムのクセやコツがあるという事です。同じことが、携帯カメラにもコンパクトデジカメにも言えるでしょう。
それぞれの役割と個性が「違い」として存在しているだけ。好きなものを好きだと思うのは良い事でしょうが、好きなものとの違いをいちいち「ダメだ」「キライだ」と宣うのは無益な事です。
カメラが変わっても、共通する基本動作は「撮りたいものに出会う」事。
カメラではなく、写真を見せ合ったり磨き合ったりしたいものです。
①フィルムはデジタルに比べて、趣というか雰囲気が出やすい
②デジタルの方がコントラストが出にくく、のっぺりした感じになりやすい
③デジタルで見たままの色を再現するのは難しい
こんな事が語られました。
あえて、一つづつ答えをつけると、
①フィルムはデジタルに比べて、趣というか雰囲気が出やすい
ここで言う「雰囲気」は「色温度」の事。フィルムカメラの場合、デイライトフィルムは「5500K」辺りの色温度設定となり、デジタルに比べてややオレンジか黄色がかった感じになる。
※微妙な違い、わかりますでしょうか? グリーンの箇所を比較すると、5500Kの方がかなり黄色がかって暖かい雰囲気になっています
携帯カメラも含め、カメラを知らない人向けに作られたコンパクトデジカメなどは、「白」の基準が「純粋な白」寄りになっているが、本来カメラの「白」の基準は「太陽光」であり、フィルムもそれに準じている。
が、デジタル一眼レフも購買層拡大のため、初期設定が初心者向けに向かう傾向にある。
ちょうど先日、デジタル一眼を買い換えた方が、「色が前の(古いものと)全然違う。白く・明るくなりすぎる」と話していた。自分も50Dを買い増しした時、30Dに比べて色が白すぎて困惑した。
これら色温度(ホワイトバランス)は、RAW現像を行う人であれば、現像時に設定して写真を作り込む事になるが、jpeg撮って出しの人は撮ってしまえば後から設定できない。結果、写真が白っぽくなり、雰囲気のない素人写真の様な感じとなる。
②デジタルの方がコントラストが出にくく、のっぺりした感じになりやすい
明暗の階調表現、ダイナミックレンジの違いの事。
デジタルはフィルムに比べて、ハイライト側(明るい側)の階調表現に弱く、シャドウ側(暗い側)の階調表現に強い、という特徴がある。デジタルの方が白飛びしやすい、という事。
Canonであれば、「高輝度側階調優先」機能などでハイライト側の階調を増す事ができるが、前述の色温度の話の通り、(何もしなければ)白みがかって写る傾向のあるデジタルは、尚更白飛びしやすく、主被写体になりやすい「明るいもの」の立体感を損ないやすい、と言える。
③デジタルで見たままの色を再現するのは難しい
フィルムの場合は、フィルムが決まれば色温度が決定されるが、オートホワイトバランスで撮る事の多いデジタルでは、シャッターを切る毎に色温度が決定される。色温度をマニュアル設定する事もできるが、これは、色温度を自由にできる反面、明確な基準色を感覚として憶えることを難しくしている。
スタジオ撮影などの現場ではグレーカードを用いて色温度を決定するが、まだ一般レベルまで落ちていない。
また、RGBのベイヤー配列カラーフィルターを用いている現在のセンサーでは、特に赤・青の純色の再現に弱い。
まとめると、デジタルでは(カラーフィルターの欠点を補えるほど)如何様にでも色の傾向を調整する事ができるが、この事が逆に見たままの色を再現する事を難しくしている、と言え、つまり「デジタルで見たままの色を再現するのは難しい」 となる。
フィルムを換えたり、暗室で行っていたりした事が、デジタルではパソコン上だったりカメラ本体で行う事ができ、より自由度の高い写真を作る事ができる様になった訳ですが、特に今までフィルムに慣れ親しんで来た人にとって、それらの「作業」は「足かせ」にもなったり、「今まで苦労してやって来たことが誰でも簡単に出来る様になったのは認められない」 的な思いが沸いてきたりと、この辺りが「デジタル否定論」の源泉となるのかも知れません。
要はデジタル一眼レフにはデジタル一眼レフなりのクセやコツがあって、フィルムにはフィルムのクセやコツがあるという事です。同じことが、携帯カメラにもコンパクトデジカメにも言えるでしょう。
それぞれの役割と個性が「違い」として存在しているだけ。好きなものを好きだと思うのは良い事でしょうが、好きなものとの違いをいちいち「ダメだ」「キライだ」と宣うのは無益な事です。
カメラが変わっても、共通する基本動作は「撮りたいものに出会う」事。
カメラではなく、写真を見せ合ったり磨き合ったりしたいものです。
posted @ 10:16 feedback (0)