撮影:堀内裕子 EOS Kiss X2 / Canon EF50mm F1.8

Q.もっと暗く撮るべきだったかどうか?

A.この写真、想定するに、見た目はもっと暗い場所で、差し込んだ光が美しかった のではないでしょうか?

暗い舞台の上、スポットライトが当たった主役がとても見栄えがするように、「スポットライトが当たるような光線状態」は、実は光の条件としては最高の部類で、極めて高いコントラスト・光のメリハリに感動を憶える様な画になります。

たぶん、この写真を撮られたのも、そのように感動を憶える様な光景であったから だと感じました。

そうであれば、主題は「差し込んだ光」「光が反射した水面」ですので、質問にそのまま答えを付ければ「もっと暗く撮るべきだった」という事となります。


そして、そういう風に撮れなかった原因が、「測光方法」にあります。

「測光」とは、カメラに内蔵されている露出計により、写真の明るさ(露出)を決定する事です。
写真、「評価測光」で撮られています。

評価測光とは、「画面全体を複数の領域に区切り、それぞれの領域ごとに白飛び・黒つぶれしないように」露出を決定します。
簡単に言えば、画面全体が飛んだりつぶれたりしないような露出を決める(=測光)方法となります。
結果として、「灰色っぽく」なります。

写真、「黒くつぶれそうな領域が多かったため、つぶれないように明るく」されたのだと思います。
よって、「適切にマイナス補正」を行う必要があった、と言えます。

が、

主題は影の部分ではなく、光の部分です。
光の部分が「ちょうど良い明るさ」になれば、露出補正をどのくらい といった操作は必要ありません。

評価測光に対し、画面の特定の一部分だけを「ちょうど良い明るさ」にする測光方法が「スポット測光」です。

手元にカメラがありましたら試していただきたいのですが、測光モードを「スポット測光」に切り替え、上の写真をできるだけ大きく表示したうえちょうど良い明るさにしたい箇所(笹の葉の右端の飛んでいる部分でしょうか)にファインダー内の○で囲まれた場所を合わせ、親指が当たる部分にある「*」マークが書かれたボタンを押した後、画面にピントを合わせてシャッターを切る、と。

撮れた写真は、画面に表示されているものより暗くなり、「強い光が当たっている箇所」が強調された写真になると思います。

繰り返しになりますが、スポット測光は画面の特定の部分をちょうどよい明るさにしたい場合、最も適切な測光方法となります。
特に、スポットライトが当たるような光景(例えば月の撮影など)では必須の測光方法ですので、ぜひ習得されますように。


撮影:千代谷 RICOH GR Digital 3

※先日の水泳教室のお疲れ会。スポットで測光したうえ、雰囲気を出すために更にマイナス補正しました

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